シンスプリントはスネの内側に起こる障害で、中学や高校の陸上競技や長距離選手、サッカーなど走り込みの多い競技で多く見られます。シンスプリントになりやすい条件として運動を開始したばかりの場合、偏平足や回内足(内側に重心がかかる)、関節や筋肉の柔軟性の不足、硬いグランドやアスファルトでの練習、クッション性の低い靴の使用など様々な要因があります。
原因
脛骨(すね)に付着している後脛骨筋、長母趾屈筋など足関節を底屈(伸ばす)したり土踏まずのアーチを形成している筋肉があります。これらの筋肉を使いすぎてしまうと脛骨の骨膜が筋肉に引っ張られて微細損傷(骨膜炎)を引き起こし痛みが出ます。初期の症状では安静にして足の負担を軽くすることで痛みが治まることがあります。しかしまた運動を再開すると痛みが再発してしまい繰り返していくうちに脛骨の疲労骨折を引き起こすことがあります。
原因としてまず考えられるのは後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋などの筋肉の柔軟性の低下、筋膜の癒着、下腿(ふくらはぎ)の筋力の左右差が考えられます。柔軟性の低下、癒着が起こると筋肉がうまく作用されず土踏まずのアーチが低下して扁平足になります。扁平足になると歩いたり、跳んで着地した際に床反力がうまく分散されず足の負担が強くなります。この状態のまま運動をしているとアーチを形成している筋肉に負担がかかり、炎症を引き起こしてしまいます。また靴の踵(かかと)がすり減っていたり、クッション性の悪い靴など靴の状態が悪いと足の負担が蓄積されます。そのような靴を履き続けていると扁平足、回内足・回外足といった足の形になってしまい、シンスプリントを引き起こすきっかけになります。
治療
痛みが出たら運動量を極力減らし、アイシングやストレッチなど行いましょう。またクッション性の良い靴選びも重要です。運動の再開に向けては十分なウォーミングとクールダウンに時間をかけるように心がけましょう。我慢をすることで痛みの長期化にもつながります。子供の場合とくに部活などでは痛みを我慢してしまいがちですので、申告しやすい環境作りも大切になります。
シンスプリントは脛骨過労性骨膜炎といい、脛骨(すね)の下1/3内側に好発する疾患です。陸上競技の中・長距離やサッカー、バスケットボールなどのスポーツをしている中学生・高校生に多くみられます。その中でも中学から高校に上がった際に急激に練習量が増えた時やオフシーズンが明けた最初の練習に発症しやすいです。
海老名整体とれいん整骨院のシンスプリントの治療では痛みの出ている部分だけでなく関連する部位を治療していきます。また痛みの再発をしないカラダつくりにも力を入れています。