週に〇〇時間の運動で肩こりや腰痛の慢性的な痛みのリスクが低下する/海老名整体とれいん整骨院
2022/01/14
海老名駅徒歩7分海老名整体とれいん整骨院です。海老名整体とれいん整骨院では産後ケアや整体、肩こりや腰痛など各症状の根本的な改善に向けて運動療法を治療の一環として取り入れています。「毎日運動を行おうと思っても、なかなか続かないです…」そんな方も多いのではないでしょうか?
ある論文では「運動量、肥満度、および腰・首・肩の慢性疼痛のリスク」について研究され結果的に、運動を行う人よりも定期的な運動を行わない人の方が、疼痛のリスクが高かったようです。
また、運動は、週に1時間〜2時間以内(1日15分程度)でも多少の効果はあるようです!1回の運動よりも少しずつ継続することの方が、効果的であるということですね!
以下、論文の要約です。
定期的な運動の推進は、肥満の予防、筋骨格系の痛みの発生率を低下させる1つです。肥満は、腰痛の有病率の増加と関連しています。また、いくつかの研究では、運動が筋骨格系の痛みのリスクを低減する可能性が示されています。本研究では,ベースライン時に筋骨格系の痛みや身体障害のない女性および男性を対象とし、身体運動、肥満度(Body mass index:BMI)、および腰部や頚部、肩関節の慢性疼痛のリスクとの関連性を検討しました。
〔方法〕
慢性腰痛の分析では、女性16,952人、男性15,465人が対象となりました。
また、頚部・肩関節の慢性痛の分析では、女性15,763人、男性14,812人が対象となりました。
評価項目は、身体運動(頻度や時間、強度)、BMI、慢性疼痛についてです。
身体運動:被験者は、1週間の身体運動(ウォーキング、スキー、水泳、その他のスポーツ)の頻度、時間、強度に関する質問を含むアンケートに回答しました。頻度の回答は、5つの回答オプション(週に0回、1回未満、1回、2〜3回、4回、コードは1〜5)を用意しました。全く活動していない、または週に1回以下の運動しかしていないと回答した参加者は、非活動的と分類されました。
また、週1回以上の頻度で運動をしていると回答した参加者には、1回あたりの平均運動時間(15分未満、15〜30分、31〜60分、60分以上、コード1〜4)と平均運動強度(汗をかかない、息が荒い(低い)、汗をかく/息が荒い(中等度)、ほとんど疲れない(激しい)、コード1〜3)を尋ねました。
BMI:身長と体重をもとに、BMIを算出しました。その後、BMIを4つのグループ(低体重(BMI18.5未満)、普通体重(BMI18.5-24.9)、過体重(BMI25.0-29.9)、肥満(BMI30.0))に分類しました。
慢性的な筋骨格系の痛み:筋骨格の症状に関する質問は、Standardized Nordic Questionnaireから採用しました。
2回目のアンケートでは、「この1年間で、筋肉や手足に痛みやこわばりがあり、少なくとも3ヶ月以上連続して続いたことがありますか?
回答の選択肢は「はい」と「いいえ」。「はい」と答えた人には、患部を記入してもらいました。
結果〕
慢性腰痛者は、女性1,824名(11%)、男性1,490名(10%)でした。頚部や肩関節の痛みを有した患者は、女性3,317名(21%)、男性2,567名(17%)でした。週当たりの身体運動時間は、腰部および頚部・肩関節の慢性疼痛のリスクと逆相関(負の相関)していました。
週に1.0~1.9時間の運動をしている女性は、運動をしていない女性に比べて、腰痛のリスク比が0.84となりました。男性では、0.88(95%CI:0.77~1.00)でした。
週に2.0時間の運動をしている男性では、さらにリスク比が低下しました(リスク比0.75、95%CI:0.64、0.88)。
運動と頚部・肩関節の痛みとの関連では、週に1.0~1.9時間の運動をしている女性および男性は、運動をしていない女性および男性と比較して、リスク比がそれぞれ0.87(95%CI:0.80、0.95)および0.88(95%CI:0.80、0.97)でした。運動量を週2.0時間に増やすと、男性の首・肩の痛みのリスク比はさらに低下しました(リスク比0.81、95%CI:0.72、0.91)。
BMIは、女性では腰痛と頚部・肩関節の慢性痛のリスクと一貫して正の相関がありました。男性では頚部・肩関節の痛みのリスクと正の相関がありました。
肥満の女性は、標準体重の女性と比較して、腰痛のリスク比が1.21、頚部・肩関節の痛みのリスク比が1.19でした。また、男性のリスク比は1.21(95%CI:0.99、1.46)、1.22(95%CI:1.06、1.41)でした。
腰部・頚部・肩関節の慢性疼痛のリスクに対する運動とBMIの複合効果としては、BMIにかかわらず、週に1時間の運動をしている女性と男性は、運動をしていない女性と比べて、腰や首、肩の慢性的な痛みのリスクが低いことがわかりました。
肥満で運動不足の女性は、週1時間の運動をしている標準体重の女性と比較して、腰痛のリスク比が1.41(95%CI:1.13、1.77)であったのに対し、肥満で週1時間の運動をしている女性は、リスク比が1.16(95%CI:0.87、1.56)でした。
同様に、肥満で運動不足の男性の腰痛のリスク比は1.50(95%CI:1.16、1.95)であり、肥満で週1時間の運動をしている男性の腰痛のリスク比は1.16(95%CI:0.78、1.73)であった。
〔考察〕
今回の研究では、運動量とは無関係に、過体重および肥満の人は、正常体重の人に比べて、腰部や頚部、肩関節の慢性的な痛みのリスクが高かったです。
運動は、腰部と頚部・肩関節の慢性的な痛みのリスクに対する体重超過の悪影響をある程度補うことが示されました。
さらに、比較的少量の運動(すなわち、週に1〜1.9時間)で、腰部や頚部、肩関節の慢性的な痛みのリスクが低下することが示されました。
男性では、週の運動時間が長くなるほど、さらにリスクが低下することがわかりました。しかし、高強度の運動と低強度の運動の分析では、大きな違いは見られませんでした。
結論として、週に1時間以上の運動は、高BMIによる慢性疼痛のリスクへの悪影響をある程度補っていました。
著者らは、一般成人において、運動不足と高BMIは、腰部や頚部、肩関節の慢性的な痛みのリスクを高めると結論づけています。
※リハサク参照
海老名整体とれいん整骨院では痛い所を治して終わりではなく、根本的な症状の改善を目指して、運動療法を重要な治療としてと取り入れています。お体の根本的な改善を目指したい方は海老名整体とれいん整骨院にご相談ください。